旭川市における登校拒否学級(情緒障害学級)の実践
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概要
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本学級が旭川市に設置されてから,2年という短期間の実践であり,十分に検討された内容になっていないが,生徒の実態とその変容をみると,彼らなりに心理的な葛藤をくり返しながら,遅々とした歩み方ではあるが,確実に一歩一歩発達している手応えは感じ取れる。学級として小集団での治療的なかかわりと,個別の教育相談,家庭訪問での指導というように,個別と集団の有機的なかかわりを通し,又諸行事を通して経験の拡大を図っていくことが,彼らにとって自己を確立させる一つの大きな援助的役割を果たしているように思われる。ここでは,行事を主とした実践と,どのような発達を示しながら社会適応していくかのステップを通して生徒をみていくと同時に,個別の事例を通し,その変容を見ていきながら,今後の学級のあるべき姿を客観的に検討を加え,より良い指導のために研修を深める意味から,ここに2年間の実践を紹介する。
- 北海道教育大学の論文
- 1987-03-15
著者
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