「はぐくみ学級」の実践 : 普通学級との交流を基盤として
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概要
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本校の特殊学級は,開級以来3年が経過した。開級準備期間から現在に至まで,「特殊学級の生徒たちを普通学級の生徒だちから隔離しないこと」が,本校の一貫した指導原則である。普通学級との交流は,集団適応能力の助長の上からも不可欠である。様々な困難点もあったが,個を見つめ,個を大切にし,「全校で育む」ことを重点に,校長をぱじめとして全教職員の深い理解と協力のもとで「はぐくみ学級」の生徒たちは,生き生きとした学校生活をおくっている。特筆すべき点は,普通学級から毎時間にわたって特殊学級の学習指導に応援教師が来てくれることである。このことから,より綿密な個別指導の強化が可能となった。さらに,複数の確かな眼で特殊学級生徒の観察が,可能となり,より深い生徒理解の大きな力となった。本論は,全校生徒200余名,全教職員16名の農村地域に在する中学校精薄特殊学級において,普通学校との交流を基盤とした指導の3年間の実践報告である。
- 北海道教育大学の論文
- 1991-03-25
著者
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