アンデスおよびチリ原産4倍性バレイショにおける葉緑体DAN型の違いが塊茎収量に及ぼす効果(予報)
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概要
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葉緑体DNA型を決定したアンデス原産4倍性バレイショ(Solanum tuberosum ssp. andigena)61系統とチリ原産4倍性バレイショ(S. tuberosum ssp. tuberosum)15系統について,長日条件下で圃場で栽培し,収量を比較した。T型葉緑体DNAをもつものは,A,S,C,およびW型葉緑体DNA型をもつものに比べ一般に高い収量が得られた。A,S,C,およびW型間では収量に有意な差は見られなかった。一方,各系統の採集地,すなわち緯度の違いによって収量が連続的に変化し,低緯度地域から高緯度地域へと収量が増加する傾向が認められた。T型葉緑体DNAをもつものは,いずれも高緯度地域にあるので,T型で見られた高い収量が真に葉緑体DNAの違いによるものか,あるいはむしろ核DNAに起因するものか,本研究からは明かではない。
- 神戸大学の論文
- 1993-01-30
著者
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