<原著>環境適応に及ぼすSelf-esteemと両親の養育行動の効果
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概要
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本研究は, 学生の学校生活に対する適応の感情的側面が親の養育行動とどのように開連するかを, 子どもの self-esteem は観点から分析することを目的とした。被験者は高専1年生124名であった。親の養育行動は田研式親子関係調査を用いて, Self-esteemは遠藤らのSE-I型を用いて測定した。環境適応は関らの尺度を用いて測定した。環境適応に関するデータに基づき因子分析を行なった結果, 一肯定的成分として親和性, 発揚性, 心理的安定因子, 否定的成分として否定的感情・攻撃性, 無力感因子が見出された。次に, 環境適応因子ごとにself-esteem(高・低の2水準)×試行(3水準)の2要因分散分析を行なった結果, 親和性因子のみにおいて, Self-esteemの主効果が見出された。この親和性因子と両親の養育行動および認知された両親の養育行動との相関分析の結果, Self-esteemの高い子どもの両親の養育行動は期待型であり, Self-esteem の低い場合は干渉型であった。つまり, 両親の養育行動がが期待型である場合に self-esteem の高い子どもの親和性が高いことが示唆された。
- 1981-03-30
著者
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冷川 昭子
Institute of Health Science, Kyushu University
-
冷川 昭子
九州大学
-
蘭 千壽
Faculty of Education, Kyushu University
-
原田 純治
Faculty of Education, Kyushu University
-
冷川 昭子
Institute Of Health Science Kyushu University
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