「スクールカウンセラー」の制度化をめぐって(1)
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概要
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近年の児童生徒をめぐる深刻な問題に対応するために文部省は、1995 (平成 7) 年度から公立学校に臨床心理士を派遣する「スクールカウンセラー活用調査研究委託事業」を開始させた。この事業は学校関係者から概ね好評との評価を得て今年度で終了し、2001 (平成 13) 年度から新たに中学校へのカウンセラー配置計画を策定する方針で制度化をすすめている。臨床心理士の配置の歴史的背景には、1950 年代から始まった学校教育における教師によるカウンセリング活動の継続、及び臨床心理士の資格の確立等があった。これらの経緯と米国の学校における心理職の業務を踏まえて、今後教師と臨床心理士が連携して児童生徒の心の問題に寄与するためには、業務役割の明確化等の検討すべき課題があることを明らかにした。
- 三重大学の論文
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