意味,表わし,表現
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概要
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デカルト哲学を,「表現の理論」として捉えかえすための試論である。まず「感覚」の考察のうちに,「記号の一般的定義」が与えられる。第二に,「観念」ないし「知覚」が,「表わし」として,「思考」の中に位置づけられる。第三に,「記号」の「自然性」の「相対性」が問題とされる。次いで,「記号と意味の相関」の「複義性」と,「表わしと現われの相関」の「一義性」とが対比され,「記号」が「表わし」を「基づける」関係にあることが説かれる。そして,最後に,「記号」による一切の「撹乱効果」から独立の「表わしと現われの一義的相関」が,「自己からする表わし」たる「表現」と「表現の意味」との相関として捉えかえさる。
- 弘前大学の論文
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