小児の点滴固定法の検討 : シーネ固定法とプラボトル固定法の比較
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概要
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小児科領域の治療の静脈内持続点滴注射は頻度が高く,安全・確実に施行するためには患児の活動を抑制してしまう。従って,患児の身体的・精神的なストレスは図り知れない。小児の成長発達の面からも重要である活動をできるだけ妨げない固定法として今井らのプラボトル法を参考に,実際に検証を行った。対象患児は0〜6歳の各30名ずつ,施行中の状態を観察・比較・考察した。シーネ固定法では,患児は施行側肢を自由に動かすことはできず活動性が妨げられていた。プラボトル固定法では,患児は固定される部分が少なく手指の微細な動きも可能であり点滴施行中のトラブルは少なく,活動性がかなり保たれた。この結果からプラボトルを用いた固定法は小児の活動制限を軽減し,自由な遊びも可能であり,生活行動も保たれ身体的・精神的ストレスも少なく,成長・発達面の影響も少ないことが検証された。
- 足利短期大学の論文
- 1994-12-15
著者
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