小児病棟における保母の有用性 : 看護婦・医師の意識調査による分析
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概要
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小児看護において成長発達に対する援助は重要な位置を占める。しかし医療の現場における看護婦不足は慢性的で,治療に対する援助が最優先となり,成長発達・精神面に対する援助が充分になされているとはいえない。そこで成長発達・精神面に対する援助を充実させるために,病棟に保母を四名導入し,導入後その有用性を医療従事者のアンケート調査から検討した。患児の精神的安定・成長発達や家族の反応・関わり,情報収集・評価・援助について質問したが,ほとんどの項目において70〜80%が効果があるという結果を得られた。保母は,患児にとって身体に苦痛を与えずじっくりと関わることができ,精神安定・成長発達の面で重要な役割を果たせ,また家族に対しても安心感を与えることができると考える。小児病棟においては保母は多くの点で有用であることがわかった。
- 足利短期大学の論文
- 1994-12-15
著者
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