東オングル島のケイ藻植生と水質環境(英文)
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概要
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第15次南極地域観測隊の環境科学系の研究の一環として,東オングル島内の池沼群について藻類,とくにケイ藻植生調査と若干の理化学的な調査を行った.調査期間は1974年1月7日から21日までであった.理化学分析の結果,島の東南から南部にかけての地域に散在する池沼群は,塩素イオン濃度その他の値が高く,他の地域の池沼群と異なっていた.また,基地近くにある池沼も他の池沼群とは異なっていた.ケイ藻植生調査の結果,今回の調査で23 taxaを見出し,特にNavicula muticopsisが多く見出された.また新たに記録されたのは,Gomphonema olivaceum v. tenellum等3 taxaであった.ケイ藻植生調査からも,理化学調査の結果と同様に,島の東南から南端部にかけての地域と島の西部地域とで植生が明らかに異なり,植生から計算した類似度(C_λ法)でも明らかだった.
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