東南極ラングホブデにおける蘚類の純生産性の推定(英文)
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概要
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1988年1月にラングホブデの雪鳥沢で採取したコケ塊(Grimmia lawiana, Bryum pseudotriquetrumおよびB. pseudotriquetrumとCeratodon purpureusの混生塊)の光合成, 呼吸速度を現地で2台の赤外線CO_2分析計と温度制御付き同化箱を使用して測定した。同時に光強度と蘚表層の温度を記録した。KAPPEN et al. (Polar Biol., 9,415,1988)の用いた重回帰式に基づいて, 純光合成速度とコケ温度・光強度との関係式をつくった。この重回帰式とOHTANI et al. (JARE Data Rep., 152,216p., 1990)によって測定された雪鳥沢の微気象データを使って, 雪鳥沢に生育するコケ塊の1988年1月から1989年1月までの年間の有機物生産量を計算し, 230g∿296gdw・m^<-2>の値を得た。この値はDAVIS (Ecol. Monogr., 51,125,1981)によるシグニー島の群落で報告された純生産量の下限値に近い。
- 国立極地研究所の論文
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