南極東オングル島コケ群落の過去17年間の一次生産量の推定(英文)
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概要
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南極生態系の機構解明のため, コケ群落の一次生産量の推定を試みた。1982年1月に昭和基地で東オングル島産のコケ群落の光合成, 呼吸速度を赤外線ガス分析計を使って同化箱法で測定した。ヤノウエノアカゴケ(Ceratodon purpureus), キョクチセンボンゴケ(Pottia heimii), オオハリガネゴケ(Bryum pseudotriquetrum)の混生群落で, それらの表面はらん藻と地衣におおわれていた。総光合成速度と呼吸速度は, それぞれ日射量と気温との積(R-T index)に二次式で近似できた。1959年11月から1981年1月まで, 基地閉鎖期間を除く17回の夏(11月から3月)の昭和基地の気象資料を用いて, コケ群落の総生産量と呼吸消費量を計算した。両者の差を純生産量とすると, 平均純生産量は3.7g dw/m^2・yr, 最大値, 最小値は12.8,-16.2g dw/m^2・yrであった。
- 国立極地研究所の論文
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