クレイシ形成期におけるアデリーペンギン集団の経時的変化(英文)
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概要
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1978-79年夏期, ロス島ケープバード, 北ルッカリーのB4コロニーにおいて, アデリーペンギン集団の経時的変化を観察した。1978年12月下旬から予備調査を行い, 1979年1月1日から1月24日までの間, 少なくとも1日1回, コロニー内の繁殖巣数, 繁殖個体数, 未繁殖個体数, 雛数, およびその位置を観察し地図上に記録した。この時期は雛のクレイシ形成期であり, 繁殖個体が巣を離れるのに従って, 雛も巣を離れクレイシを形成した。1月9日から10日の間に, 繁殖個体と雛の巣離れが完了した。同時に, これまでコロニーの外にいた未繁殖個体が繁殖個体に代わってコロニーに入った。巣を離れた雛はクレイシのところどころに密集し小集団を造ったが, その大きさ, 形, 場所は常に変化した。クレイシ形成の初期に雛は元の巣に戻って給餌を受けたが, 次第に巣の外で給餌されるようになり, 1月10日以後はコロニーの外で給餌を受けるようになった。
- 国立極地研究所の論文
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