東南極ナピア及びレイナー岩体における日本南極地域観測隊地質グループの活動:成果の総括と今後の課題
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概要
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東南極エンダビーランドに分布するナピア及びレイナー岩体を対象とした,日本南極地域観測隊地質グループによるこれまでの調査研究の成果として,1)野外調査による詳細な地質図の公表,2)ナピア岩体の原岩構成と形成年代の特定,3)超高温変成作用の変成条件と年代の精密解析,及び4)苦鉄質岩脈群の区分と活動時期の特定,の4項目について紹介した.これらの成果を踏まえた今後の同岩体の調査研究課題として,1)ナピア及びレイナー岩体のテクトニクスの解明: 新しい視点による広域調査の重要性,2)太古代大陸地殻の形成過程の解明,3)太古代後期原生代初期の超高温変成作用のテクトニクスの解明,4)EM型の起源物質のダイナミックスとスーパープルームのテクトニクスの解明,及び5)大陸地殻の成長と離合集散プロセスの解明: 船上地磁気・重力観測,の5項目について具体的な調査地域をリストアップして提言した.
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