マルチタスクOSを用いたイメージングリオメータ制御部の開発

概要

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我々はマルチタスクOS上で動作するイメージングリオメータコントローラを開発した。このコントローラは125msecの外部入力周期信号を基準として、割込ハンドラ内のソフトウェア処理によってビーム掃引、キャリブレーション、データサンプリングの計測動作を実行する。システムはマルチタスクOSの特性を生かし、計測と同時にTCP/IP経由による動作モード制御、監視が可能である。また、冷却ファン・ディスクモーターを排した設計としたため、対障害性・低温動作特性に優れている。本論文ではこのデータコントローラの概要と、マルチタスクOS使用時に問題となる、高負荷時に発生する動作遅延の評価結果について述べる。この計測の結果、我々のシステムにおける高負荷時の動作遅延は30μc以下であることが分かった。この値は基準周期信号125ms及びサンプリング周期12.5msに比較して十分小さい値であり、本システムはマルチタスク環境下においても他のタスクに影響されることなく、高精度なビーム制御が可能であることが確認された。
国立極地研究所の論文