液体蒸気圧を利用したパラシュート強制開傘方式
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概要
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高度70〜80kmにおけるS-160型ロケットのパラシュート回章の信頼性を向上させるため,液体の蒸気圧を利用してピラシュートを強制的に回章させる方式が採用されることになった.これはパラシュートの縁に液体の蒸気圧によって広げられるトーラスを取付け,それによってパラシュートを強制回章させるもので,この方式に関する一連の実験が行なわれた。本文では,これら一連の実験,すなわち,強制回章方式の特性を謁べるための模型パラシュートによる地上での予備試験,二種類のトーラス付き実物パラシュートによる高度29km上空における気球での放出試験.S-160- 3号機での高度68kmにおける本格的放出試験などが述べられている.また強制回章方式によるパラシュート回章のメカニズムや回章時間が理論的に考察され,さらにトーラス形状やトーラス内に用いる液体の選択について検討されている.
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