音響的方法による航空機の位置標定
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概要
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本論文は相関法により比軟的近距離にある航空機の位置を音響的に測定する方法について述べたものである.原理は観測点を2つ設け,それらを含む垂直面を航空機が通過する位置を三角法によって求めるものである.そのための観測点からの航空機の仰角の測定に相関法を用いる.すなわち,航空機から各観測点に設置された2つのマイクロフォンまでの距離差をマイクロフォン出力の相互相関々数の最大値の位置から求め,この値から仰角を決定するものである.航空機の騒音源は点音源ではなく大きな広がりを持っており,本測定法によって定まる音源の中心点について検討がなされる.また,気温や風のような気象条件は音波の伝搬に影響を与えるが,その影響とそれに対する補正法についても検討を加える.基礎実験の結果,本手法が十分実用になるものであり,騒音監視システムや航空安全設備などへ応用可能であることが示された.
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