火花点火機関の燃焼および性能に関する数値実験的研究 : 第1報4サイクル機関

概要

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どのような運転条件に対しても広く適用できるように数式化された燃焼速度をもとにし,燃焼室内の火炎伝播過程の一次元的数式モデルをつくり,更に断熱シリンダだけでなく,シリンダ壁との熱交換も考慮して,火花点火機関の燃焼過程と性能およびNO排出量に関する数値実験的研究を行った。今回は燃焼過程の数値実験的手法の確立に重きをおいたので牧排気のガス交換過程には最も簡単な理想的指圧線図を仮定した。牧人新気としては正-オクタン・空気混合気を用い燃焼ガス組成にはCO, CO_2, H, H_2, H_2O, N, N_2, NO, O, O_2, OHの11成分を考慮し,NO以外は化学平衡論的,NOに関してはN濃度定常のZeldovich機構による化学反応速度論的に取扱った。運転条件としてはとりあえず夫々他の条件を一定の標準条件にして,圧縮比,牧気圧(充填効率),回転数,着火時期,新気空燃比(当量比),燃焼速度をかえエンジン性能とNO排出量の計算を行った。多様な運転条件の下での複雑な計算であるが,尚多くの仮定を含むことは云うまでもない。しかし実機実験よりは数値実験の運転条件は明確であいまいさが少く,また実根実験では観測困難なよう
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