食品油脂の文化科学
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概要
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人類と脂質のつき合いは古くかつ長い。油脂は,はじめ主として灯火用であったが,次第に,とくに近世に入ってから食用に供されるようになった。わが国で油脂および油脂食品が大衆化したのは明治年代以降,ことに大戦後のここ20ー30年来のことである。 脂肪は美食と栄養の根源をなすから,これを日常の食生活から欠かすことはできない。 しかし,脂肪の過剰摂取はしばしば健康を損ね環境を汚染することにつながる。これらの点に留意しながら,油脂および油脂食品を科学的にかつ文化的に享受することが望ましいであろう。
- 園田学園女子大学の論文
- 1992-01-31