藍染に関する研究 : ポリ容器(容量70l)使用による藍発酵建て
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概要
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一般の家庭でも入手しやすい容量70lのポリ容器を使用して,藍の発酵建てが可能かどうか検討した。1)「消石灰・灰汁・ぶすま建て」は,液が建つまでに相当の時間を要し良い結果は得られなかった。2)「消石灰・熱湯・ぶすま建て」は,液が比較的早ぐ建ち,その後の藍液の状態も非常に良好で,この状態で3ヵ月染色可能であった。初めに,しっかり建った藍液は,その後の維持管理が容易である。3)「消石灰・水・ぶすま建て」は,1ヵ月以上経過しても,液が建つという状態までには至らなかった。仕込み時の「5日間放置」による効果は得られなかった。4)「炭酸カリウム・水・ふすま建て」は,液が早く建つが,良い状態は持続しなかった。5)栄養源としては,前報1)の結果と同様,ふすまがかなり優れていた。清酒は,栄養源として,良い結果は得られなかった。
- 1991-01-31
著者
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