レモン汁の栄養学的研究 : I. アスコルビン酸水溶液の安定性

概要

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1. l-AsA安定性におよぼすレモン果汁の影響について研究した。2. 試料はl-AsAの40mg%水溶液を用い, レモンはSunkist lemon の市販品を実験に供した。3. 果汁中のビタミンCおよびアスコルビン酸水溶液についてはインドフェノール法によって渕定した。レモン果汁の濃縮は Taiyo concentrator Model TC - 8 によって濃縮した。次にレモン果汁の分画はTominaga Refrigerated High Speed Centrifuge (冷却遠心器)によって4℃ , 10,000r.p.m 10分間処理して得た。而して添加量ぱ100 ml こ対し0.1, 0.3, 0.5, 1.0, 2.0, 3.0, 5.0および10ml を用いた。実験結果は次の通りである。4. レモン果汁濃縮液中ビタミンCの挙動について検討した。レモン果汁濃縮旅中のビタミンCはその濃縮度に準じた。濃縮度の高いものはビタミンCの含量も高い。しかしながら l-AsAの安定目的としては濃縮の要はなくむしろ低温保持がより有意義と考えた。5. l-AsAの安定におよぼすレモン果汁の影響は40mg%アスコルビン酸水溶液に対し1〜5%添加のときに安定し最も良い影響を示した。
園田学園女子大学の論文
1971-12-20