質的研究への取り組み-Grounded Theory Approach による研究のプロセス-
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概要
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筆者らは今回初めて質的研究に挑戦した。本論文では初学者であるが故にけいかんした研究に向けての学習のプロセスを披露し、今後の看護分野での質的研究の発展に資することを目的とし、質的研究の概略、Ground Theory Approachを選んだ理由、具体的な学習活動の内容、スーパーバイザーとの関わりなどをまとめた。看護は人間現象を全体的に捉えようとする専門分野であり、量的な研究では限界があること、妊婦の気持ちや行動の変化を帰納的に研究したいことから、質的研究に取り組もうと考えた。特に、Ground Theory Approachは概念生成や理論の構築を目指しているので、今回の研究に適切であると判断した。スーパーバイザーとの関わりは、3回の直接面接と、40回以上のE-mail交換という形式をとらざるを得なかったために、データ分析が充分であるとは言い難い。今後の課題としては、データ収集の手段である研究者の能力を高めること、データ分析では継続的に具体的な指導を受けることが示唆された。
- 2002-03-01
著者
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