樹皮の構造に関する研究(第 4 報) : マツ属樹皮の顕微鏡的構造 (2)
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概要
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以上要するに, マツ属15樹種の樹皮の顕微鏡的構造において, (1)同一属間の樹種の相違は, 異属間の樹種の相違より顕著でない。しかし, 内, 外樹皮の各識拠点を通覧するとき, ある程度の樹種識別ができる。ただし, P. pentphyllaとP. parvifloraの識別は困難である。(2)針葉数と樹皮構造の関係は, 針葉数が少ない樹種ほど内樹皮の篩管および柔細胞の排列様式が乱れた形状となり, かつ木栓皮層が次第に発達して厚い層となる。またHaploxylonとDiploxylonによる樹皮構造の相違は, HaploxylonとDiploxylonによる針葉および材の構造の相違と同じように明瞭である。
- 京都府立大学の論文
- 1959-09-01
著者
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