〔第 1 篇〕小児の血清中イソニコチン酸ヒドラジツド濃度について(小児の組織内活性 INH 濃度に関する研究)
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概要
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54例の小児結核患児にINH 3.3mg/kg(10mg/kg1日量の3回分服時1回量)を内服させて2,4,6時間後の血清中生物学的活性INH濃度を測定した。1) 全例とも最高値は2時間目にあり, 各時間とも個人差が強く, 全体に低濃度を示すものが多く, 6時間で全例の約80%が0.2γ/ccおよびそれ以下であつた。男女間には大差を認めなかつた。2) 4時間値について年令別の分布を検討すると年令の低い者ほど低値を示す傾向が認められた。3) 1ないし5カ月後に再びINH 3.3mg/kgを内服させて4時間値を測定し, 前回の値と比較すると24例のうち17例が同値を示し時日の経過および化学療法の継続にもかかわらず比較的動揺が少いと思われた。
- 京都大学の論文
著者
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寺村 文男
Division of Pediatrics of the Tuberculosis Research Institute, Kyoto University
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寺村 文男
京都大学結核研究所小児特異性研究部
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寺村 文男
Division Of Pediatrics Of The Tuberculosis Research Institute Kyoto University
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