附属幼稚園児の間食に関する調査
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概要
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附属幼稚園児の間食実態調査を,3〜6才児401名を対象として,昭和59年7月上旬に実施し,次の結果を得た。対象児の母親の年令は31.8±3.5才で,最低22才,最高46才で,その就業状況は専業主婦66.4%,常勤勤務者11.4%,家業従事者15.9%,非常勤勤務者8.6%であった。対象児の健康状態は全体として非常に健康あるいは普通と答えた者が95.0%であった。虫歯罹患率は48.1%(3才),62.9%(4才),65.6%(5才),75.9%(6才)で,全対象児の61.7%であった。間食の摂取状況として,時間を定めて与える者66.7%,摂取量を定めている者86.4%であった。この成績は昭和57年国民栄養調査の成績より良好であったが,とくに時間を定めていない者が1/3余りを占めていることは,食事時間における食欲不振につながるものと思われる。幼児は自分自身で適正な食事や間食の質や量を選択できないので,幼児の健全な成長発育のためには食事や間食を与える側が,いつ・何を・どれだけ与えるかについて充分配慮を払う必要があると思われた。なお,母親の就業別にみると,時間,量を定めているのは,主婦専業者(67.5%),常勤勤務者(53.7%),非常勤勤務者(50.0%),家事従事者(39.2%)の順であった。間食を与える習慣のある者は96.5%で,手作りの間食と既製市販品を与える者との比は約1 : 7で大部分が既製市販品に依存している。これを母親の就業別で比較すると,手作りおやつを与えているのは,非常勤勤務者(35.0%),主婦専業者(9.2%),家事従事者(7.3%)の順で,常勤勤務者は0であった。
- 東海学院大学・東海女子短期大学の論文
- 1986-03-31
著者
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