<研究ノート>認可外保育施設の利用者調査を通して沖縄県の保育所整備を考える : 「保育に欠ける児童」把握と保育所整備の提言
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概要
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本稿は,筆者が実施した認可外保育施設の利用者調査を通して「保育に欠ける児童」 (潜在的待機児童)を把握し,今後,沖縄県が整備すべき必要な保育所数(目標値)を示し,筆者なりの保育所整備についての考え方をまとめたものである。沖縄県には全国の認可外保育施設利用児童の約1割が利用しており,認可外保育施設が潜在的待機児童の受け皿となっている。本研究では「保育 に欠ける児童」把握のためのフローチャートを作成し,認可外保育施設利用児童の55%,13,247人が「保育に欠ける児童」 (潜在的待機児童)であることを示した。待機児童対策として当面,68箇所の保育所整備が必要である。特に,本稿では「保育に欠ける児童」把握と保育所整備の目標値設定の手順と方法を示した。また,待機児童対策は,従来のように待機児童に限定して対策を講ずるのではなく,総合的な地域子育て支援の中で考えることが必要である。
- 長崎ウエスレヤン大学の論文
- 2003-03-01
著者
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