「物性心理学」による現代文明・文化論
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
物性心理学的観点から見ると、人間の性格のタイプは4類型に分けられる。すなわち、人間が使用する「物」の特性から連想される、「木の性格」「鋼の性格」「布の性格」、そして、「プラスチックの性格」である。「プラスチックの性格」とは、軽薄で、脆く、無機質で無情な、冷淡で自己中心的な特性が著しい。現代人の多くは、ともすればこの性格に陥りやすい。したがって、親や教師は子どもたちを、努めてその反対の「木の性格」になるよう育て、導くといいだろう。「木の性格」は、優しさ、しなやかさ、生きんとする活力、温かさ、有機性、そして、したたかさと粘り強さを有している。
- 2003-01-31
著者
関連論文
- 賢老人と愚老人 : 現代の老年心理学序説
- ユング心理学における老賢者(オールドワイズマン)と太母(グレートマザー) : 河合隼雄先生との縁(えにし)を回顧して
- 第2回「心の相談コロキアム」 : 抄録
- 「物性心理学」による現代文明・文化論 : 心理材質論的人間学の試み(その2)
- 「現代のストレス対処法について」 : 講演1 : 小中高校のスクールカウンセラーと大学の学生相談カウンセラーの経験から : 思春期と青年期のストレス
- 「物性心理学」による現代文明・文化論
- 宗教とカウンセリング(2) : 神経症的人格と宗教的体験
- メンタル・ヘルス・プロモーション : 心の健康増進
- 「[大阪樟蔭女子大学]カウンセリングセンター報告書」第3号の刊行にあたって
- 宗教とカウンセリング (1) : 神経症の癒しと宗教との関係について
- 『[大阪樟蔭女子大学]カウンセリングセンター報告書』第2号の刊行に当たって
- [大阪樟蔭女子大学附属]カウンセリングセンターの開設に当たって
- 丹野宏昭論文「大学生の内的適応に果たす友人関係機能」へのコメント(意見)