<研究報告>看護の"教える・導く"作用の進歩 : 脳血管損傷患者の排尿自立に向けての援助にみるその動向
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
筆者らが編んだ生活行動援助の文献集I〜III(日本看護協会出版会)に収録された"排泄に関する文献"1497件中の,「学習・訓練」の項に分類され,研究方法分類上は「事例」と判断された文献285件のなかから,排尿の自立に向けての援助を主題とした脳血管損傷および/あるいは痴呆の事例37件を対象に,看護の"教える・導く"作用は研究文献中にどのように表れているか,その作用は年代を追って研究的により明らかにされているかどうかについて調査した。その結果,看護の"教える・導く"作用は,1980年以前は,いつ,どのように,という"教える"に焦点がおかれ,"教える・導く"のプログラム化が重視されていたが,以後次第に,研究者(看護者)によって看護そのものの一環とみなされるようになってきたことがわかった。本来的な看護の不可欠要素として意識されつつあるといえよう。
- 名古屋市立大学の論文
著者
-
小玉 香津子
名古屋市立大学看護学部
-
小玉 香津子
名古屋市立大学 看護学部
-
小玉 香津子
名古屋市立大学看護学部(基礎看護学)
-
山田 泰子
名古屋市立大学看護学部(基礎看護学)
-
小山 幸代
横浜市立大学看護短期大学部(基礎看護学)
関連論文
- 空気感染予防のための簡易型HEPAフィルター空気清浄装置の評価
- 衛生学的手洗い実習における看護学生への教育効果 : 手指汚染を視覚的に即時に確認できる装置を使用して
- 臨床看護研究実施上の困難と克服課題第2次調査
- 臨床看護研究実施上の困難と克服課題 : 第1次調査報告
- クリミア半島にナイチンゲールを訪ねる(その1)
- シラバスの向上と学生の授業評価による教育改善について : 名古屋市立大学看護学部におけるファカルティ・ディベロップメントの試み
- 感染防止のための手洗いに関する病院清掃受託責任者の意識・行動について
- 在宅医療における感染性を有する廃棄物処理の課題 (特集 医療廃棄物処理の現状と課題)
- 診療所における受診者の顕在的,潜在的質問
- 名古屋市立大学及び同看護学部について私が考えてきたこと : 大学広報への寄稿から(小玉香津子教授定年ご退職記念特集)
- 看護の"教える・導く"作用の進歩 : 脳血管損傷患者の排尿自立に向けての援助にみるその動向
- 学風の立つところ
- 改革とは,何か別のものにすることではなく,目指すものに近づくこと
- 改革とは, 何か別のものにすることではなく, 目指すものに近づくこと
- 脳血管損傷患者の排尿自立への援助に関する研究の動向-看護の"教える・導く"作用を焦点に : 文献研究
- 高齢者グループホーム入居者の精神機能, 日常生活動作自立度, 生活健康度の変化(第二報) : 入居直後から12ケ月まで