<原著>介護学生の自己教育力と職業意識の分析
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概要
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学生の自己教育力と介護職職業意識を高める目的で新見公立短期大学地域福祉学科学生に自己教育力と介護職職業意識を調査し,自己教育力の学年別の状況,介護職職業意識の学年間比較,自己教育力の程度と介護職職業意識の関連について検討した。その結果,自己教育力は(1)自己の成長・発展の要素が最も高く,(3)自信・プライド・安定性の要素で低くかった。また,2年生が1年生より低かった。介護職職業意識では,a 職業人としての自己向上の要素で点数が最も高い傾向であり,c 職業的自己関与で低い傾向であった。全体的に2年生が1年生より低かった。自己教育力の高群の1年生は2年生より職業意識が高い設問が多かった。これらは2年生の1年間の学習や実習体験が影響していると考えられ,職業アイデンティティ確立の2の段階である"現実を知りショックを受けた"段階であると思われる。学生の職業アイデンティティ確立の段階を知りサポートすることが重要である。自己教育力の低群の2年生は1年生より有意に高い設問数が多かった。そのことは1年間の介護実習等の学習体験の影響が高群者より大きいのではないかと考えられた。
- 新見公立短期大学の論文
- 2001-12-25
著者
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井関 智美
新見公立短期大学地域福祉学科
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井関 智美
介護福祉学
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藤井 敬美
介護福祉学
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藤井 敬美
新見公立短期大学教育学
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山岡 喜美子
介護福祉学
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三上 ゆみ
介護福祉学
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塚本 幸恵
介護福祉学
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瀧崎 佐津紀
介護福祉学
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奥山 明香
介護福祉学
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