本道における地域小規模精神保健福祉資源の機能実態 : 資源の基本条件・目標設定と利用実態・有用感
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概要
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本道の小規模精神保健福祉資源の機能実態把握を目的に郵送アンケート調査を行った。41件の資源データと,216件の個人データが得られ,その解析により以下の所見が得られた。資源の一般状況は先行の全国調査と共通する点が多かったが,本道の資源の特徴として以下が抽出された。1.自治体助成金の額が少なく経済基盤が弱いため,その解決策の求めがより切実である。2.リハビリテーションの古いモデルである「医学モデル」とその克服としての「生活モデル」が緊張感を持ちつつ併存している。3.利用者の滞留状況と高齢化が東京圏・大阪圏の大都市より著しい。4.集積的家族同居が多く家族ぐるみで精神障害者を支援している状況が見られる。以上の状況に対してアドヴォカシーやエンパワメントを基調とする今日的な専門ソーシャル・ワーク技術の提供とアウトリーチ・サービス,さらに利用者によるピア・ワークヘの十分な支援が必要と考えられた。
- 北翔大学の論文
- 2002-10-01
著者
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