スパイラル小腸内視鏡検査の実際
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2007年に新たな小腸検査法として,Akerman PAらは,スパイラル内視鏡検査(Spiral Endoscopy;SE)を報告した.海外では既に10,000例以上の症例に施行されている.SEは,細径の内視鏡と,内視鏡に装着する先端にらせん状の突起がついたオーバーチューブによって構成される.SEは,検査医とオーバーチューブ介助者の2人法で行う.SEは,挿入時にはオーバーチューブを時計回りに,抜去時には反時計周りに回転させながら行う.検査のすべての段階で,内視鏡をオーバーチューブ先端から最低20センチ以上突出させて行う必要がある.すべての操作は原則として直視下に行う必要がある.われわれが現在までに行ったスパイラル小腸内視鏡検査31例中16例に小腸病変を認めた.1例にマロリーワイス症候群を来たした.検査中比較的多量の鎮静剤も必要であり,今後更なる検査手技の習熟・改善が必要と思われる.
- 2012-05-20
著者
-
小池 和彦
東京大学 消化器内科
-
田中 信治
広島大学病院 光学医療診療部
-
田中 /信治
広島大学 内視鏡診療科
-
岡 志郎
広島大学 内視鏡診療科
-
岡 志郎
Ja広島厚生連尾道総合病院 内視鏡センター
-
小池 和彦
東京大学附属病院感染症内科
-
小池 和彦
東京大学医学部附属病院感染症内科
-
小池 和彦
東京大学 大学院医学系研究科消化器内科学
-
小池 和彦
東京大学 人工臓器移植外科・感染症内科
-
田中 信治
広島大学医学部光学医療診療部
-
岡 志郎
広島大学病院 内視鏡診療科
-
渡部 宏嗣
東京大学附属病院 消化器内科
-
山田 篤生
東京大学附属病院 消化器内科
関連論文
- 胆道治療目的ERCPにおけるWire-guided cannulation
- 日本の脳死肝移植医療における適応, 評価, 待機の現状と問題点 : 東大移植チームの経験から
- ウイルス肝炎からの発がんリスク (特集 ウイルス肝炎の病態解明と治療の進歩)
- 広島地区における消化管超音波診断の現状
- 体外式超音波法による指尖血流評価の試み
- 超音波造影剤YM454を用いた体外式超音波での胃壁血流評価
- 造影超音波を応用した新しい胃粘膜血流評価法
- 食道アカラシアにおける自律神経機能の評価
- 胃粘膜下腫瘍診断における体外式超音波検査の有用性
- FCC Special Interview この人に聞く! 大腸癌最前線 「幻の癌」解明への挑戦と軌跡--開かれた早期大腸癌診断治療学を目指して
- 座談会 感染症に合併する日和見感染症の現状と治療 (特集 HIV感染症 流行の現状と最新の治療)
- 大腸上皮性腫瘍に対する内視鏡治療の現況と展望
- 内視鏡検査/治療・外科的処置に関するガイドライン (特集 抗血小板薬・抗凝固薬のリスクとべネフィット--知らなければならない最新のエビデンス) -- (抗血小板・抗凝固療法の使い方のコツ)
- 副腎皮質ステロイド, シクロスポリンA投与中に肺結節影, 血中(1→3)-β-D-グルカン高値を呈し, 播種性ノカルジア症, ニューモシスチス肺炎の診断に至った1例
- オセルタミビル耐性インフルエンザウイルスの出現とその対応
- 肝臓病学 (特集 臨床医学の展望2009--診断および治療上の進歩(6))
- 肝炎ワクチン (特集 ウイルス性肝炎のプライマリケア) -- (慢性ウイルス性肝炎の予防と患者指導)
- ウイルス肝炎 (特集 生活習慣病と消化器疾患)
- 微生物学講座(1)ウイルス 肝炎ウイルス(E型肝炎ウイルスを含めて)
- HIV・HCV重複感染症の現状 (特集 ウイルス感染症--基礎と臨床) -- (臨床)
- 肝炎ウイルスの臨床 肝炎ウイルスの現況
- HCV、HBVと肝発癌
- 下肢運動障害, 肺異常影を合併したレプトスピラ症の1例
- ダブルバルーン小腸内視鏡下超音波検査の検討
- 下部消化管出血症例に対する体外式超音波検査の有用性
- 造影超音波による消化管微細血流の定量的評価とその有用性
- Harmonic Flash echo imaging によるクローン病の病変活動性評価
- 小腸内視鏡 : 消化器病専門医にとっての必要度
- EMRを行った大腸sm癌症例に対する外科的治療の妥当性の検討(小腸・大腸・肛門14, 第60回日本消化器外科学会総会)
- デングウイルス1型における3'末端非コード領域の遺伝的多様性について
- デングウイルス1型における3'末端非コード領域の遺伝的多様性について
- HIV感染症に合併する日和見感染症の現状と治療
- 慢性ウイルス肝炎と炎症 (特集 慢性炎症と疾患--病態解明と治療の新展開) -- (病態と治療)
- 悪性黒色腫の大腸転移の1例
- 癌分子標的治療--歩みと今後(1)癌分子標的治療とはなにか(基本概念・開発の歴史)(2)癌分子標的治療薬の開発の歴史(歴史・分類一覧)
- 遺伝子多型は胃癌のハイリスク群の選定に用い得るか? : メタ解析論文のレビューから
- 胃MALTリンパ腫に合併し内視鏡的治療がなされた早期胃癌の3例
- 大腸LSTに対するEMR・ESDの適応と手技の実際
- 大腸腫瘍の診断・治療における Narrow Band Imaging (NBI) の役割
- 交通外傷後に急性腹症にて発症したアレルギー性紫斑病の1例
- 組織学的に胃MALTリンパ腫様変化を伴ったサイトメガロウイルス性胃炎の1例
- 座談会 Round Table Discussion 肝細胞癌治療後の再発抑制
- 下部消化管出血症例に対する体外式超音波検査の有用性
- 代謝性疾患としてのC型肝炎 (特集 肝炎診療の新たな展開)
- WS-5-7 大腸癌治療ガイドライン2005における大腸SM癌内視鏡治療後の根治基準の妥当性 : 非追加腸切除経過観察例の予後による検証と転移・再発例の特徴(SM大腸癌に対する治療のエビデンス,ワークショップ,第109回日本外科学会定期学術集会)
- ダブルバルーン内視鏡(DBE)による小腸腫瘍の診断 (第1土曜特集 消化管癌Update--研究・診断・治療・予防の進歩) -- (消化管癌診断)
- 大腸SM癌に対する内視鏡治療 (特集 大腸SM癌の治療)
- 大腸疾患における拡大内視鏡検査とpit pattern診断 (特集 ここまでわかる消化管疾患の画像診断)
- 大腸腺腫・早期癌の内視鏡治療 : 適応と根治度判定・経過観察
- 大腸腫瘍拡大内視鏡観察のコツとピットフォール
- ダブルバルーン小腸内視鏡下超音波検査の検討
- 造影超音波による消化管微細血流の定量的評価とその有用性
- 消化管腫瘍の診断 : 造影を含めて
- 対談 小腸・大腸の内視鏡診療の進歩 (特集 ここまでわかる消化管疾患の画像診断)
- 小腸良性腫瘍 (特集 小腸疾患--診断・治療学の進歩) -- (臨床各論 腫瘍)
- 薬剤の臨床 非びらん性胃食道逆流症(NERD)に対する薬物治療アルゴリズム--プロトンポンプ阻害薬と消化管運動機能改善薬の併用投与の意義
- 消化器内視鏡検査・治療が関係した民事裁判判決の検討 : 第2報
- 消化器内視鏡が関係した刑事裁判判決の検討
- 判例検討を通してのリスクマネージメント
- スクリーニング上部消化管内視鏡検査におけるリスクマネジメント : 民事裁判例の検討から
- 進行膵癌に対するS-1による治療成績の向上--Gemcitabine/S-1療法と2次治療S-1療法 (特集 膵癌治療法の進歩)
- 原発性硬化性胆管炎 (特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度) -- (肝胆膵)
- 上部消化管内視鏡検診の現状および受診者側の期待度 : 内視鏡検診の標準的方法の策定に向けて
- ダブルバルン式小腸内視鏡検査が診断と治療方針決定に有用であった家族性大腸腺腫症の1小児例
- スキルス胃癌の見逃しに対する裁判所の判断について
- C型肝炎
- 肝臓病学 (特集 臨床医学の展望2011--診断および治療上の進歩(3))
- ヘリコバクター・ピロリ感染と胃癌発生からみた胃内視鏡検診間隔
- 胆道治療目的ERCPにおける Wire-guided cannulation
- 大腸癌--薬物療法など 切除不能と考えられた進行大腸癌には積極的に化学療法を考慮する (特集 内科治療ピットフォール) -- (消化管)
- 急性膵炎重症化と内臓脂肪量の関係 (特集 重症急性膵炎の病態解明と治療の新展開)
- 肝臓病学 (特集 臨床医学の展望2010--診断および治療上の進歩(6))
- 肥満・糖尿病とウイルス性肝炎・NASH・肝癌--生活習慣病としての肝疾患 (AYUMI 肥満・糖尿病と悪性腫瘍)
- I期食道癌に対する放射線治療
- C型肝炎ウイルス研究の進歩と展望 (新時代のウイルス性肝炎学--基礎・臨床研究の進歩) -- (C型肝炎ウイルス研究の進歩)
- カプセル内視鏡検査はどのようなときに行うべきか? (特集 内科診療における論点) -- (消化管)
- 胆膵領域 (特集 外科領域のステント治療の現状と展望)
- 肝細胞がんの発がん機構 (特集 肝細胞がん診療の進歩--Up-To-Date) -- (基礎)
- 慢性膵炎の内視鏡治療
- C型肝炎と脂肪肝・インスリン抵抗性 (特集 全身疾患としての非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD))
- 大腸内視鏡の手技に伴うまれな偶発症にはどのようなものがあるか? : 英文報告のレビューから
- 両葉ドレナージの立場から (診療controversy--medical decision makingのために 肝門部悪性胆道閉塞の内瘻化)
- 移植内科医の役割 (特集 移植医療の新展開) -- (臓器移植法改正による新展開)
- 初発より12年後の再燃を契機に診断された自己免疫性膵炎の1例
- Inside stent の適応と留置の実際
- 体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)の立場から (診療controversy : medical decision making のために 膵石のある慢性膵炎の治療)
- 疫学と症候 (特集 膵腫瘍 : 診断と治療の進歩) -- (膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)・粘液性胞腫瘍(MCN))
- メタリックステント留置の立場から (誌上ディベート 非切除胆道癌の肝門部胆管狭窄に対する内視鏡的胆管ステント留置術 : メタリックorプラスティック)
- 錠剤型経口腸管洗浄剤を用いた大腸内視鏡前処置法の工夫と有用性 : 患者受容性および腸管洗浄効果に関する無作為比較試験
- Liver, Pancreas, and Biliary Tract 血清IgE値の高い原発性硬化性胆管炎患者では胆道癌発生が低頻度である
- 大腸ESDのコツとピットフォール
- IPMNからの発癌
- 疫学と症候
- 自己免疫性膵炎に対する内視鏡的診断
- スパイラル小腸内視鏡検査の実際
- Intervals of Endoscopic Screening of the Stomach -Relationship between Type of Helicobacter pylori-Associated Chronic Gastritis and Gastric Cancer Development
- NEW METHOD OF COVERED WALLSTENTS FOR DISTAL MALIGNANT BILIARY OBSTRUCTION TO REDUCE EARLY STENT-RELATED COMPLICATIONS BASED ON CHARACTERISTICS
- Magnifying Endoscopy for Early Colorectal Cancer
- 蛋白漏出性胃腸症を伴う好酸球性胃腸炎の1例
- 膵仮性嚢胞に対するEndoscopic necrosectomyの実際