担持Ni触媒によるエタノールの酸化的水蒸気改質反応の低温駆動
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概要
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担持Ni触媒を用いてエタノールの酸化的水蒸気改質反応を低温で駆動させることを試みたところ,800 ℃でH2還元したNi/Ce0.5Zr0.5O2,Ni/CeO2,Ni/MgAl2O4が酸化的水蒸気改質反応を100 ℃で外部加熱なしに駆動させることが可能であった。これはCe3+とNi0が酸化される際に発生する酸化熱によって触媒が反応開始温度まで加熱されたためであると示唆された。特に,Ni/Ce0.5Zr0.5O2は再還元を行わなくとも酸化的水蒸気改質反応を繰り返し駆動させることが可能であったが,これはNi/Ce0.5Zr0.5O2の優れた還元 · 酸化特性と,酸化的改質反応の開始温度の低さに由来するものであることが明らかとなった。
- 公益社団法人石油学会の論文
- 2011-09-01
著者
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滝田 祐作
大分大学工学部応用化学科
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佐藤 勝俊
大分大学工学部
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瀧田 祐作
大分大学 工学部 応用化学科
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永岡 勝俊
大分大学工学部
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瀧田 祐作
大分大学工学部
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滝田 祐作
大分大学工学部
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伊東 亜希子
大分大学工学部応用化学科
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河野 公亮
大分大学工学部応用化学科
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永岡 勝俊
大分大学工学部応用化学科
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