スタキボトリシス症の最近の話題
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概要
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スタキボトリシス真菌症はStachybotrys chartarum による家畜等の中毒症原因菌とされていたが,1993 年米国クリーブランドで多数の幼児に特発性肺出血性疾患が発生した.従来マイコトキシン問題は汚染された穀類や食品を摂取することに起因する中毒症であったが,米国で発生したそれは室内環境中に放出されたS. chartarum 胞子の大量吸引により,出血性毒素が真菌胞子に内在するという新たな真菌中毒症である.わが国においてS. chartarum の住環境中の分布はまだ低いが,生活様式の変化にともない将来的には室内真菌の毒素に起因する疾病に注意を払う必要がある.
- 日本マイコトキシン学会の論文
- 2002-01-31
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