アリのケミカルコミュケーション
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概要
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私達が野外や屋内で何気なく見かけるアリは,分布域の広さとバイオマスの大きさによって,生態系において圧倒的な優位性を示す。高度に組織化されたアリの社会は,それぞれの種が進化過程で培った高度なケミカルコミュニケーションの多様性,すなわちコロニーメンバーが分業し活動を協調させるための,通信コードとしての情報化学物質の豊富さに支えられている。 それではアリ達は具体的に,どのような情報化学物質を,どのように処理して,統制のとれた複雑な行動を示すのだろうか? 本稿では,アリの社会における代表的なケミカルコミュニケーションを紹介し,そこで用いられる重要なフェロモン,化学受容器,一次感覚中枢(触角葉など),高次中枢における情報処理系の最近の研究について触れる。
- 日本比較生理生化学会の論文
- 2007-01-20
著者
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尾崎 まみこ
神戸大学・院理・生物
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尾崎 まみこ
神戸大・院理・生物
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尾崎 まみこ
京都工芸繊維大学繊維学部応用生物学科
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尾崎 まみこ
神戸大学理学部生物学科生物学専攻
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勝又 綾子
京都大学農学部化学生態学研究室
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尾崎 まみこ
神戸大学・理
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勝又 綾子
京都大学農学研究科応用生命科学化学生態学研究室
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尾崎 まみこ
神戸大学理学研究科
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勝又 綾子
ノースカロライナ州立大学
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