獣骨の判別方法の改良
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概要
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牛用飼料には牛海綿状脳症(BSE)の発生を防止するため,肉骨粉等の動物性タンパク質の混入は認められていない.飼料中の肉骨粉の検出には顕微鏡鑑定,ELISA,PCRが組み合わされているが,顕微鏡鑑定は経験を要し,呈色に水銀を用いる検査では安全性に難点がある.本試験ではニンヒドリンと塩酸の併用による獣骨の鑑定法の開発を試みた.骨は主にタンパク質(コラーゲン)とリン酸カルシウムから構成される.獣骨の小片はタンパク質の検出剤であるニンヒドリンにより青紫色に発色し,塩酸により発泡した.一方,穀類の小片はニンヒドリンにより青紫色に発色したが,塩酸では発泡しなかった.また,鉱物質のリン酸カルシウムはニンヒドリンにより発色はしなかった.このように本試験では,飼料の主な原料である獣骨と穀類およびリン酸カルシウムとをニンヒドリンと塩酸を併用することにより簡易に区別することができた.
- 2007-08-25
著者
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