牧草サイレージ主体飼養における泌乳初期牛の乳生産および血液成分に及ぼす魚粉給与の影響
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概要
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牧草サイレージ主体飼養において, 泌乳初期牛に魚粉を給与し, 乳量, 乳成分および血液成分に及ぼす影響を検討した. 供試牛は2産以上の乳牛26頭を用い, 混合飼料を分娩後6日から12週まで給与した. 混合飼料の乾物比率は, 牧草サイレージと圧ぺんとうもろこしと大豆粕と魚粉が, 対照区で50 : 38 : 12 : 0, 魚粉区で50 : 39 : 6 : 5, とし, 養分含量はともにCP含量15%, TDN含量77%とした. 乾物摂取量は対照区が20.1kg/日, 魚粉区が20.7kg/日と差がなかった. 実乳量は対照区が37.6kg/日, 魚粉区が38.6kg/日と差がなかった. しかし, 乳タンパク質量は対照区が1.07g/日, 魚粉区が1.17g/日, 乳タンパク質率は対照区が2.86%, 魚粉区が3.04%と, ともに魚粉区が高かった (各々P<0.07, P<0.05). 血清遊離メチオニン濃度は対照区が2.15μmol/dl, 魚粉区が2.43μmol/dl, 血清遊離リジン濃度は対照区が7.66μmol/dl, 魚粉区が8.90μmol/dl と, ともに魚粉区が高かった (各々P<0.05, <0.01). 以上の結果より, 牧草サイレージ主体飼養では魚粉給与により, 制限アミノ酸と推察されるメチオニンおよびリジンが効率的に補給され, 乳タンパク質生産が高まったものと考えられた.
- 2002-11-25
著者
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扇 勉
北海道立根釧農業試験場
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斉藤 繁
株式会社日曹分析センター
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藤田 眞美子
北海道農政部
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花田 正明
北海道立根釧農業試験場
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峰崎 康裕
北海道立根釧農業試験場
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藤田 眞美子
北海道立根釧農業試験場
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高橋 雅信
北海道立根釧農業試験場
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斉藤 繁
日本曹達株式会社
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峰崎 康裕
北海道立天北農業試験場
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