インターフェロン超短期投与で sustained virological response に至るも5年間の経過で肝不全に陥ったC型慢性肝炎の1例

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概要

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78歳女性．2002年4月にC型慢性肝炎にて他院にてインターフェロンアルファコン-1（アドバフェロン）1200万単位/day投与を開始されるも，全身倦怠感強く計8回投与にて中止，その後も肝機能異常持続し，近医にて肝庇護剤投与を受けていた．2006年9月，腹水にて当院紹介受診，非代償性C型肝硬変症と診断し，腹水コントロールに入退院を繰り返したが，2007年5月，針刺し事故があり，感染risk予測のため，ウイルス量測定したところオリジナル法で感度以下，HCV-RNA定性検査で陰性であったため，前回治療でSustained Virological Response（SVR）であったことが偶然判明した．剖検肝の免疫組織染色にて肝にHCV抗原が証明されたため，肝に微量に残存したHCVにより肝不全に至ったと考えられ，C型慢性肝炎治癒判定に示唆を与える貴重な症例と考えられた．
社団法人　日本肝臓学会の論文
2008-02-25

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