横行結腸癌穿孔にともなう続発性胃壁膿瘍に対して内視鏡的ドレナージが有効であった1例
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概要
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症例は44歳,男性.左季肋部痛と発熱を主訴に入院となった.腹部CT検査にて横行結腸癌穿孔にともなう胃壁膿瘍と診断,内視鏡的ドレナージおよび胆道用ドレナージチューブ挿入による内瘻術を施行後,臨床症状は速やかに改善した.以後,膿瘍の増悪を認めず,安全に原疾患の精査·治療を遂行できた.消化管穿孔にともなう胃壁膿瘍に対し,内視鏡的内瘻術を施行した症例は過去になく,貴重な症例と考え報告した.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2007-04-05
著者
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冨樫 弘一
湖北総合病院消化器センター
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金光 大石
湖北総合病院消化器センター
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野村 悠
湖北総合病院消化器センター
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宮脇 喜一郎
湖北総合病院消化器センター
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阿部 光将
湖北総合病院消化器センター
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柏 敦文
湖北総合病院内科
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中村 斉
湖北総合病院内科
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冨樫 弘一
湖北総合病院内科
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