マウス網膜障害モデル作製における実験技術
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概要
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現在の主要な失明原因には,緑内障,糖尿病網膜症,加齢黄斑変性症および網膜色素変性症などがある.これらの失明性眼疾患の多くは網膜細胞の変性に起因することから,網膜細胞の変性の原因を調べ,その機序を解明することは,病気の原因を解明し治療法を確立するうえで必須要件である.これまで,これらの病態モデル動物の作製にはラット,ウサギ,サルなどの大動物が多く用いられてきた.一方,マウスを用いた病態モデルの作製については,眼球自体が小さいため手技が難しいことにより今までほとんど検討されてこなかった.しかし,マウスは多くの遺伝子改変動物を利用できることから病態解明には最も有用な動物種である.本稿ではマウスを用いた網膜障害モデルの作製法ならびにその評価法について紹介する.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
- 2007-06-01
著者
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嶋澤 雅光
岐阜薬科大学 薬効解析学研究室
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原 英彰
岐阜薬科大学 薬効解析学研究室
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原 英彰
参天製薬株式会社 眼科研究本部
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原 英彰
東京大学 大学院医学系研究科外科学専攻感覚運動機能医学講座眼科学
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原 英彰
参天製薬株式会社研究開発センター緑内障グループ
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井口 勇太
岐阜薬科大学・薬効解析学研究室
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伊藤 保志
岐阜薬科大学・薬効解析学研究室
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井口 勇太
岐阜薬科大学 薬効解析学研究室
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伊藤 保志
岐阜薬科大学 薬効解析学研究室
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嶋澤 雅光
岐阜薬科大学薬効解析学
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原 英彰
岐阜薬科大学薬効解析学
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原 英彰
岐阜薬科大学 薬効解析学
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