反復性肩関節脱臼・亜脱臼における長期術後成績(5年以上)と成績不良因子についての検討(Modified Inferior Capsular Shift 法)
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概要
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Our purpose to the clarify long-term postoperative results of recurrent anterior dislocations and subluxations after Neers modified inferior capsular shift procedure (MICS) and the risk factors causing their recurrences. Ninety-five patients (96 shoulders, 79 males and 16 females, 62 dislocations and 34 subluxations) were examined directly and by phone more than 5 years after MICS (ave. 82 mos. ; 5-12 yrs.). The post-operative results were evaluated by a manual translation test, an apprehension test, ROM, Rowes score at their final follow-up. Risk factors causing postoperative recurrence of dislocation or subluxation were clarified. General joint laxity (GJL) was seen in 10 (11%) patients. There had 43 (45%) contact sports players and 44 (46%) patients were competitive level players. Postoperatively, 8 cases (8.3%) were recurred. Five (8%) and 6 (10%) patients showed positive anterior apprehension and anterior translation tests. The average ROM loss was 1.1° in elevation, 9.9° in the external rotation at the side and 9.3° in the external rotation at 90° abduction. The Rowe score at the final follow-up showed excellent in 72 (75%), good in fourteen (15%), fair in three (3%), and poor in seven (7%) patients. Five items [preoperative factors; subluxation, positive GJL, contact sport players, competitive sports level and intraoperative factor: arm-position at capsulorrhaphy (20≤ER)] were considered to be risk factors of a recurrence. The recurrent rate was 8.3 % over 5 years after MICS. It was recommended that patients having preoperative risk factors should be operated with 10° ER capsulorrhaphy.
- 日本肩関節学会の論文
- 2002-01-01
著者
-
小林 邦彦
東海大学医学部 機能再建学系 整形外科学
-
濱田 一壽
静岡赤十字病院
-
前田 大
池上総合病院整形外科
-
内山 善康
東海大学医学部外科学系整形外科学
-
浜田 一寿
東海大学医学部整形外科学教室
-
濱田 一壽
静岡赤十字病院 整形外科
-
中島 知隆
東海大学医学部整形外科学教室
-
福田 宏明
済生会平塚病院整形外科
-
前田 大
東海大学医学部 機能再建学系 整形外科学
-
福田 宏明
東海大学医学部 外科学系 整形外科学
-
福田 宏明
済生会平塚病院
-
中島 知隆
東海大学医学部整形外科学
-
内山 善康
東海大学医学部 外科学系 整形外科学
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