リンゴの早期あるいは高温誘導みつ症状に対する感受性の品種間差異
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概要
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リンゴの早期あるいは高温誘導みつ症状に対する感受性の品種間差異を明らかにするため, 西南暖地に位置する松山で栽培された4品種を用いて, みつ症状の発生とエチレン生産, ソルビトール含量を経時的に調査した.日平均気温は7月上旬から9月中旬まで25℃以上で推移した.'ひめかみ'と'新世界'はエチレン生産開始前のそれぞれ8月中旬と上旬からみつ症状を発生し始めた.'王林'のみつ症状は7月中旬から9月上旬にかけて増大した後, 10月下旬にかけて低下した.'ふじ'では11月に入るまでまったくみつ症状は認められなかった.以上の結果から, 早期あるいは高温誘導みつ症状に対して'ひめかみ'と'新世界'は中程度の感受性を, '王林'は強い感受性を持つのに対して, 'ふじ'は抵抗性であると判断された.ソルビトールは高温で誘導されたみつ症状の程度と有意な相関を示した.
- 2005-03-15
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