カキの主枝基部腹接ぎによる更新方法 : '西条'における環状はく皮, はく皮逆接ぎによる更新枝の早期拡大(栽培管理・作型)
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概要
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変則主幹形, 4本主枝の11あるいは15年生'西条'を供試し, 軽度の発芽不良症状が認められる樹を, 優良なB型系統の腹接ぎによって更新することを試みた.各主枝の主幹分岐部から約50cm上部2か所に, '西条'優良系統を腹接ぎした.新系統主枝の早期拡張を目的として, 腹接ぎ直上部へ0.8∿1.0cm幅で環状はく皮またははく皮逆接ぎを行った.1. 穂木からの新梢伸長は, 環状はく皮とはく皮逆接ぎ処理により促進した.また, 腹接ぎ初年度における穂木新梢中の全炭水化物含量は, 環状はく皮とはく皮逆接ぎ処理により有意に高まった.2. 接ぎ木2年後の主枝延長拡大率は, 環状はく皮とはく皮逆接ぎ処理区では70∿80%であり, 無処理区より20∿30%優れた.3. 環状はく皮とはく皮逆接ぎを比較すると, 穂木からの新梢伸長促進効果に有意な差は認められなかったが, はく皮逆接ぎ処理により旧主枝の果実肥大が有意に優れた.4. 穂木からの新梢伸長促進効果を目的とする場合, はく皮処理時期は開花期頃(6月上旬)が適当と考えられた.
- 2005-04-01
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