ナイーブ/メモリーB細胞の特性に関わる分子群
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概要
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T細胞活性化抗原, CD27分子がヒトメモリーB細胞の表面マーカーであることが判明し, 末梢血B細胞をIgDとCD27の発現によって3分画に区分して解析する手法が進んだ. すなわち, IgD+CD27-ナイーブB細胞 : circulating B cell 1 (cB1), IgD+CD27+メモリーB細胞 (cB2 ; いわゆるIgM memory細胞), IgD-CD27+メモリーB細胞 (cB3 ; いわゆるswitched memory B細胞) に分類し, 原発性免疫不全症候群や種々の疾患のB細胞病態解析に応用されている. ナイーブB細胞とメモリーB細胞はそれぞれ特異的な分子群の発現がみられ, また, 同様に発現がみられる分子においても機能に差異が認められる. こうした機能的に異なったB細胞サブセットおよびそのB細胞が特異的に発現する分子群は, 免疫学的記憶や低・高親和性抗体産生において重要な役割を担っている.
- 日本臨床免疫学会の論文
- 2004-10-31
著者
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