ボールゲームにおけるユニフォームの色彩効果(2) : 大学バスケットボール部員によるバスケットボールゲームから

概要

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本研究は、ボールゲームにおけるユニフォームの色彩効果についてバスケットボールを取り上げ検討した。実験には10名の大学バスケットボール部員が参加した。4つのゲームにおけるそれぞれには4つの色彩条件が与えられた。条件1は双方のチームが白、赤、青、緑、オレンジのユニフォームでのゲーム。条件2は双方のチームが全て白のユニフォームでのゲーム。条件3は一方のチームが全て赤と他方のチームが全てオレンジでのゲーム。条件4は一方のチームが全て青と他方チームが全て緑でのゲームとした。これらの条件によるゲームからシュート数、パス数をX^2独立性の検定により分析した。また、アンケート調査も実施し, 実験結果との関連性についても検討を加えた。その結果、条件4においてパスに高い値を示した。これはゲーム中は瞬間的な見極めが要求されること。そして顔や声で判断するためと考えられる。しかしながら、統計処理(X^2独立性の検定)からは色彩効果は認められていない。これについては、被験者の技術レベルや体力レベルの違いが考えられる。
2000-03-01