アレー観測データに基づく地表面近傍での地震波動の伝播方向の推定
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概要
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本研究ではアレー観測された8つの地震に対して地表面近傍での地震波動の3次元的伝播方向を推定した,地表および地中の多地点での水平2方向および鉛直方向の3成分の地震記録を用いて,基準入カー出力最小化(NIOM)法により,震源から地表面への入射波および地表面からの反射波の到達時刻の関係を求め,地震動の伝播方向を推定した。推定された地震波動の伝播方向は,水平および鉛直方向共に,震源と観測地点の地図上の位置関係と地殻の水平層速度構造モデルから得られる理論解とよく対応していることが判った,しかし,鉛直軸との角度は理論解では約0−4度であるのに対し,観測結果では約0−20度と幾分大きいという結果が得られた.The three-dimensional propagation directions of earthquake waves near ground surface were estimated for eight earthquakes. Travel times of the incidence and reflected waves were obtained by using the Normalized Input-Output Minimization (NIOM) method, and 3-D angles of propagation directions were estimated. The estimated directions correlated well with the theoretical ones calculated from the epicenter coordinates, focal depth, and the velocity distribution in the earth's crust. However, the estimated angles (0-20 degrees) from the erticalaxis for the observed waves were somewhat larger than the theoretical ones (0-4 degrees).
- 社団法人土木学会の論文
- 2005-01-21
著者
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