炭化物の燃焼特性の簡便評価法について
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概要
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ビール粕,おがくず等の有機性原料を固形化して焼成した炭,あるいは木炭の燃焼特性を把握するために2種類の装置を開発した.燃焼速度測定装置は,一定条件下で炭を燃焼させながら被燃焼物の質量の経時変化を測定することにより,火持ちを数値化するものである.一方,燃焼ガス温度測定装置は,一定条件下で炭を燃焼させながら通気空気の出口温度の経時変化を測定することにより,火持ちを数値化するものである.高含水率のビール粕(脱水後67wt%)を乾燥させ,加熱しながら高圧で圧縮して成形品を作成し,これを低酸素雰囲気下で焼成することにより得た炭化物(ビール粕成形炭)と市販のオガ炭,備長炭について,これらの装置でその燃焼特性を評価した.いずれの装置で評価しても,火持ちは備長炭が最も長く,ついでビール粕成形炭とオガ炭は同等であるという結果を得て,これらの燃焼特性評価装置が実用に供せる可能性を示した.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2003-07-20
著者
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芝田 隼次
関西大学工学部化学工学科
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芝田 隼次
関西大学 工学部化学工学科
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岡本 裕行
アサヒビール(株)コーポレート研究開発本部 豊かさ創造研究所
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山本 秀樹
関西大学環境都市工学部 エネルギー・環境工学科
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山本 秀樹
関西大学工学部化学工学科
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岡本 裕行
アサヒビール(株)事業開発研究所
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岡本 裕行
アサヒビール 未来技研
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井上 雅夫
新日本空調
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井上 雅夫
新日本空調(株)
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芝田 隼次
関西大学環境都市工学部エネルギー環境工学科
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山本 秀樹
関西大学工学部 化学工学科
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芝田 隼次
関西大学工学部
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