チタン回収のための向流多段抽出プロセスの解析的研究
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概要
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Cyanex 923による硫酸酸性溶液からのTi (IV) とFe (III), Fe (II), Cu, Zn, Co, Mn, Mg, Alなどの金属イオンの抽出挙動が調べられ, さらに単抽出での結果を使ってチタン回収の向流多段抽出プロセスのコンピュータによる解析が行われた.<BR>抽出工程のシミュレーションは, 抽出段数2〜4段, 相比 (<I>A/O</I>) 0.66〜1.33, 供給水相中のチタン濃度21g/dm<SUP>3</SUP>, 供給有機相中のチタン濃度5g/dm<SUP>3</SUP>の条件で行った.逆抽出工程のシミュレーションは, 逆抽出段数6〜10段, 相比 (<I>A/O</I>) 0.66〜1.33, 供給水相中のチタン濃度0g/dm<SUP>3</SUP>, 供給有機相中のチタン濃度20g/dm<SUP>3</SUP>の条件で行った.解析の結果, 抽出工程では相比0.8, 抽出段数4段の条件が望ましいことがわかった.この条件で, 最終段での出口有機相中のチタン濃度は21.6g/dm<SUP>3</SUP>, 最終段での出口水相中のチタン濃度は0.207g/dm<SUP>3</SUP>となり, 総括抽出率は99.0%であった.逆抽出工程では, 相比1.0, 逆抽出段数10段の条件が望ましいことがわかった.この条件では, 最終段での出口有機相中のチタン濃度は4.6g/dm<SUP>3</SUP>, 最終段での出口水相中のチタン濃度は15.4g/dm<SUP>3</SUP>となり, 総括逆抽出率は77.0%であった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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芝田 隼次
関西大学工学部化学工学科
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田中 幹也
資源循環技術総合研究所
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田中 幹也
資源環境技術総合研究所素材資源部レアメタル系素材研究室
-
大友 将一
関西大学工学部 化学工学科
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芝田 隼次
関西大学工学部 化学工学科
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田中 幹也
資源環境技術総合研究所
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芝田 隼次
関西大学工学部
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