野生霊長類の遺体, 特にその骨や歯からの個体識別について : タンザニア, マハレ山塊国立公園における野生チンパンジーの事例から
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概要
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The skeletal remains of five adult wild chimpanzees (Pan troglodytes schweinfurthii) stored at the Kansyana Research Camp in the Mahale Mountains National Park, Tanzania, were examined in order to identify the skeletons and to find pathological evidence on the bones. In Mahale, wild chimpanzees have been studied for nearly 40 years without interruption . Reference cards of chimpanzees for personal identification in life are now available at the camp. By contrasting morphological and pathological characteristics of the skeletons with the datum on the reference cards, two formerly unidentified skeletons could both be identified. Furthermore, the cause of death of a female chimpanzee was revealed from the skeletal evidence. Postmortem phenomenon of the body and what kinds of records in life are useful for the purpose of identification of the skeletons are discussed. Lastly, the prospect of such a study as a part of the long-term study of wild primates is discussed.
- 日本霊長類学会の論文
- 2004-06-30
著者
-
西田 利貞
日本モンキーセンター
-
中村 美知夫
京都大学野生動物研究センター
-
伊藤 詞子
財団法人日本モンキーセンター
-
中村 美知夫
財団法人日本モンキーセンター
-
中井 將嗣
京都大学大学院理学研究科
-
伊藤 詞子
京都大学大学院理学研究科
-
HUFFMAN Michael
京都大学霊長類研究所
-
西田 利貞
京都大学大学院理学研究科
-
西田 利貞
京都大学理学研究科
-
西田 利貞
京都大学大学院理学研究科動物学教室
-
Huffman A.
Department Of Zoology Faculty Of Science Kyoto University
-
Michael A.
Primate Research Institute Kyoto University
-
西田 利貞
京都大学
-
ハフマン マイケル
京都大学霊長類研究所人類進化モデル研究センター
-
Huffman Michael
Section Of Ecology Primate Research Center Kyoto University
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