東アジア大陸における新石器時代人の身長
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概要
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「身長=大腿骨最大長×100÷26.74」 という比例式 (Feldesman et al., 1990) を用いて, 東アジア大陸の新石器時代人22集団の平均身長を推定し, 集団間比較を行った。その結果, 東アジア大陸の新石器時代人の身長には, 黄河—淮河間の黄淮平原を頂点とし, 南方および西方に離れるに従って次第に低くなってゆく, 地理的な勾配が形成されていたことが明らかとなった。男性の平均身長の最大は大〓口(山東省)の177.2 cm, 最小は〓魚崗(広東省)の152.2 cmであり, その差は25 cmに及んでいた。新石器時代の黄淮平原人はモンゴロイド史上最高身長の人々であった可能性が高い。
- 日本人類学会の論文
- 2003-06-01