類人猿ゲノム計画
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Nucleotide difference between human and chimpanzee, the closest living organism to human, is about 1.4%. Therefore, half (0.7%) of this difference accumulated after the human lineage diverged from the chimpanzee lineage. All the genetic changes responsible for “humanness” must reside in those differences.Human genome consists of about 3 billion nucleotides, thus the 0.7% difference is tantamount to 21 million nucleotide changes. Although 95% of the human genome can be considered as junk DNA, we still have 1 million nucleotide changes located in nonjunk DNA. How many changes are really responsible for creating humanness in those changes? Our very rough guess is only 10, 000.Draft human genome sequences will be completed within a year or so. It is now the time to sequence ape genomes so as compare them with human sequences nucleotide by nucleotide. Because we are interested in the changes which occurred in the human lineage, we should compare not only chimpanzee but also gorilla and orangutan. We can pinpoint human-specific changes after multiplyaligned those ape and human sequences by applying maximum parsimony principle.We just started this kind of sequencing “Ape genome” (Ag=silver) by picking up interesting part of the human genome sequences. PCR primers are made based on those sequences, and corresponding orthologous DNAs are amplified for apes, followed by direct sequencing. The determined nucleotide sequences were submitted to the DDBJ/EMBL/GenBank International Nucleotide Sequence Database, and are also be available through web site of this project, as follows: http://sayer.lab.nig.ac.jp/silver/.
- 日本霊長類学会の論文
- 2000-10-01
著者
関連論文
- ロシア・ブリヤート人集団におけるミトコンドリアDNA多型
- 補体I因子CFI*Aは二つの集団特異的遺伝子からなる
- 霊長類のC1R遺伝子について
- OCA2遺伝子のコドン481と615の多型の分布
- ヒトゲノム配列決定の内容と意義 ゲノムから見た霊長類としてのヒト (ゲノムから生命システムへ) -- (ゲノムから人間)
- 遺伝子から見た人間進化 (特集 ダーウィンは「人間」をどう考えたか--生誕200年,『種の起原』150年)
- 霊長類の種内変異を解析するためのPCRプライマーデータベース Prim-Prim の開発とその応用
- 理学部研究ニュース
- 瀬名秀明の時空の旅(8)類人猿のゲノムで探る人間らしさの起源
- チンパンジーとニホンザルにおけるABO式血液型遺伝子の進化
- 日本人のmtDNAのハプロタイプと他人種との比較
- 東アジアにおける人類集団の遺伝的近縁関係
- ゲノムから読み解く生命システム--比較ゲノムからのアプローチ(第3回)脊椎動物の比較ゲノム:遺伝子間領域の比較解析
- ヒトと類人猿のゲノム比較からわかること (特集 サル,類人猿,ヒト--進化と脳機能)
- 5 血液型の謎(シンポジウム ゲノム情報と感染症(診断・治療・予防への応用),第580回新潟医学会)
- 中国漢民族5集団におけるY染色体 Binary Polymorphism の分布
- ヒト21番染色体とチンパンジー22番染色体の"Comparative SNP-omics"
- 人類進化学の将来像 (特集 進化学研究の新世紀--生命の多様性と統合化) -- (進化の周辺から)
- 類人猿とヒトのゲノム進化研究 (特集・分子進化学の現在)
- 3 比較ゲノム解析を中心とする進化ゲノム学の展望(ゲノム情報科学 : 観測技術の進展を支えるインフォマティクス)
- ヒトと類人猿の違いをゲノムから探る (特集 動き出したポストゲノム研究)
- 配列からの遺伝子系統樹解析を役立てるには? (あなたにも役立つバイオインフォマティクス(15)Q&A(その1))
- 遺伝子からみた東ユーラシア人 (人類進化と新生代後期の環境変化特集号)
- 異種系統樹間の調停のためのゼロ交差制約の充足
- Ancient DNA : 古代人類集団の構造分析への応用
- Ann Kumar. Globalizing the Prehistory of Japan: Language, Genes and Civilization.
- AHSG遺伝子のハプロタイプ解析
- 塩基配列データに基づくマウス5亜種の系統関係の推定
- ヒトゲノム研究の新しい地平
- 齧歯類におけるRh式血液型遺伝子の進化
- ゲノム進化学の展開(13)神経系の基礎反応に関与する遺伝子群の進化
- ゲノム進化学の展開(12)ポストゲノム時代の進化解析
- ゲノム進化学の展開(11)塩基配列以外のゲノム進化解析
- ゲノム進化学の展開(10)中立進化するゲノム
- ゲノム進化学の展開(9)ゲノムの進化学的解析
- ゲノム進化学の展開(8)ゲノム解析の諸法
- 霊長類のゲノム解読と分子系統
- 哺乳類ゲノムにおける遺伝子変換 (日本の遺伝学の潮流--日本遺伝学会第78回大会ハイライト) -- (ワークショップ 生命の多様性を生み出すゲノム変化--分子遺伝学から比較ゲノム学まで)
- 遺伝子データから日本列島人の成立を考える (特集 日本人の起源--日本列島住民の成立と変遷)
- ヒトと霊長類のゲノム比較 (特集 精神疾患と知的発達障害の分子遺伝学)
- ゲノム進化学の展開(第7回)ゲノムとは
- ゲノム進化学の展開(6)系統ネットワークを用いた配列間関係の表現
- ゲノム進化学の展開(4)近隣接合法をはじめとする距離行列法
- 霊長類の比較ゲノム解析 : 現状と展望 (〈特集〉進化生物学)
- 中国漢民族の遺伝的多様性
- ヒトと類人猿のゲノム比較から人間の独自性を探る (特集 ゲノム研究から見た21世紀の生命科学)
- 霊長類ゲノムの比較解析 (ゲノムサイエンスの新たなる挑戦) -- (第2部 ゲノムの機能解析から生命の多様性に迫る 3.脊椎動物)
- シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクス(4)配列から遺伝子の進化を探る
- 類人猿ゲノム計画
- 同種集団間および近縁種間のDNA多型の解析
- 類人猿ゲノム計画Silver (特集 人類の起源と進化をDNAレベルで探る)
- ヒトゲノム研究の新しい地平
- 高頻度の混血を示す東南アジアの先住民
- ミトコンドリアDNAのSNPによる塩基置換パターンの解析