ラット心筋 in vivo マイクロダイアリシス法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マイクロダイアリシス法は近年めざしましい進歩をとげ, 精力的に行われているが, 心臓は他の臓器と異なり拍動するため心筋への応用は困難とされてきた. 著者の開発したマイクロダイアリシス法はプローブと心臓の動きを連動させ, プローブと組織との摩擦を除去し, 心臓に対する負荷を和らげるよう工夫したものであり, 長時間の生体物質の測定が可能である. 本稿ではin vivoマイクロダイアリシス法により心筋中に発生するラジカルの測定法, アデノシン産生によるエクト5’-ヌクレオチダーゼ活性の評価法について概説する. これらの方法によって得られたin vivo評価法は心臓疾患のメカニズムなどの解明に応用が可能で, 有益な情報をもたらすものと思われる.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
- 2001-12-01
著者
関連論文
- 0927 NOはCyclic GMP依存性に5'-Nucleotidaseを活性化し、心筋のアデノシン産生を促進する
- 78)ラット心室筋間質液中のK^+濃度変化がアデノシンの産生に及ぼす影響
- P005 虚血関連脂質中間代謝体の心筋間質アデノシン産生に及ぼす作用 : In vivoマイクロダイアリシス法による検討
- 0662 In vivoマイクロダイヤリシス法をもちいた虚血 : 再潅流性不整脈出現時のノルエピネフリンとヒドロキシラジカルの測定
- 0549 細胞外K^+濃度の増加は心室筋のアデノシン産生を増加する
- 心筋保護:最近の話題
- 急性疼痛ストレス負荷後の骨格筋内フリーラジカルの動態
- ラットにおける拘束ストレスに伴う神経伝達物質放出に対するコーヒーの抑制作用
- MPTP性パーキンソニズムとフリーラジカル
- 心筋障害の調節因子とアデノシン産生
- Ectonucleotidase と循環器
- 組織結合性 semicarbazide-sensitive amine oxidase(SSAO)の阻害剤 2-bromoethylamine(2-BEA)の阻害機構 : 特に抗糖尿病薬としての可能性について
- ラット心筋 in vivo マイクロダイアリシス法
- 電気泳動法によるサル肝臓ミトコンドリアに含まれるMonoamine oxidaseの存在状態の検討
- 脳機能改善薬 Bifemelane の神経化学的研究 : (第1報)正常ラット脳の神経伝達機構に関連した各種受容体及び酵素活性に対する影響
- 電気泳動法によるサル肝臓ミトコンドリアに含まれるMonoamine oxidaseの存在状態の検討
- 心筋障害に伴う循環系調節因子